2025/09/26(金)
佐世保市議会において「水道料金改定案」が可決されました。
水道料金の値上げは市民生活や経済活動に直結する極めて重要な問題だけに、相当な時間をかけて議論を行い、私は責任を持って『賛成』しました。
佐世保市の水道事業は、
・老朽化が進む管路や施設の更新が急務であること
・市域が広く平地が少ないため施設維持費が大きいこと
・大規模な水源を持たず、水の確保にコストがかかること
…など、他市町と単純に比較できない特殊な事情を抱えています。
こうした課題を背景に、議会では常任委員会・協議会・会派説明会などで時間をかけて何度も多角的かつ徹底した議論を重ねてきました。市民生活への影響を最小限に抑える観点を重視し、「果たして今改定が必要なのか」「値上げ以外に手段はないのか」という点を繰り返し検討しました。
結果として、今回の改定率は 27.5% となりましたが、市民の皆さまの急激な負担増を避けるため、段階的に引き上げる「激変緩和措置」を設けました。
➡️ 1年目 17.5%
➡️ 2年目 22.5%
➡️ 3年目以降 27.5%
私自身も、所管する 都市整備委員会の委員 として、特に「負担軽減」と「市民への説明責任」の観点から意見を述べました。
さらに、今回の可決にあたり議会としては以下の 付帯決議 を付しています(要約)
1️⃣ 水道事業の広域化や料金の一部負担などの県の関与を強く求めること
2️⃣ 市民への丁寧かつ具体的な説明を時期を逸せず行うこと
3️⃣ 市民への値上げの影響を調査研究し、令和8年度以降の経済対策や財政支援に反映すること
4️⃣ 水道局が経営改善を徹底し、抜本改革に取り組むこと
★以上の進捗を委員会に都度報告すること
議会として「ただ値上げを認めるだけ」で終わらせたのではなく、今後も水道局の経営改善や責任ある経営を求めている点が重要です。
あくまでも最初から『値上げありき』ではなく、現状や課題を丁寧に分析し、何度も議論を重ねたうえでの、やむを得ない苦渋の選択でした。他の議員の皆さんも同様だったと思います。
今後も、安心・安全な水道を次世代へ確実につなぐため、そして市民生活や地域経済への影響を最小限に抑えるため、責任をもって取り組んでまいります。
佐世保市 水道料金改定について







